センバツ高校野球史上初の中止!!
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本高野連などは19日から甲子園球場で予定していた選抜高校野球大会を中止することを決めた。
選抜大会は戦争の影響で中断する期間はあったが、予定されていた大会が中止になるのは初めての事態だ。
日本高野連の八田英二会長は「中止の最大の理由は選手の健康への配慮。その不安が払拭(ふっしょく)し切れていない」と語った。感染抑止と高校球児たちの夢の実現のはざまでの苦渋の決断だったのだろう。極めて残念である。
今大会には全国32校が出場する予定だった。中国地方からは広島の新庄、岡山の倉敷商、鳥取の鳥取城北の3校に加え、21世紀枠で初出場となる島根の平田が選ばれていた。
憧れの甲子園でプレーする好機を失った球児たちの無念さは察するに余りある。中止に至った理由を丁寧に説明するとともに、落胆した心情に寄り添うことも欠かせまい。
出場校の球児に対する救済措置について、八田会長は会見で「何らかの形で甲子園の土を踏ませてあげたい」と述べた。ぜひとも実現してほしい。
安倍晋三首相が2月末にイベントの自粛や小中高の一斉休校を要請したのを受け、日本高野連は異例といえる無観客を前提に開催の可能性を探ってきた。
ただ野球を除き、全国高等学校体育連盟(全国高体連)に加盟する競技団体は3月に予定していた全国大会を全て中止にすることをいち早く決めていた。
全国高体連に加盟していない日本高野連が独自に判断し、大会開催を強行すれば、「なぜ高校野球だけが」という反発や批判の声が上がりかねなかった。
さらに選手宿舎のある大阪府や兵庫県で感染者が増え続けていることも二の足を踏む要因になったようだ。たとえ万全の対策で無観客の試合を行っても、移動や宿泊時に感染するリスクが排除できないからだ。
もし一人でも選手に感染者が出た場合、途中で大会を中止せざるを得ない状況に追い込まれる可能性もあった。
そして首相が今月10日になって、イベントの自粛について10日程度の延長を要請した。開催自粛へ有形無形の圧力が徐々に強まったことは容易に想像できる。日本高野連も結局、こうした流れにあらがうことができなくなったのだろう。
新型コロナウイルスの影響は、高校野球だけでなくスポーツ界全体に暗い影を落としている。プロ野球は開幕を延期し、大相撲も史上初の無観客で行われている。サッカーJリーグも公式リーグ戦の再開延期を決めている。
演奏会や演劇など文化イベントの延期や中止に加え、文化施設の休館も相次いでいる。息苦しい閉塞(へいそく)感が日本社会を覆っている。このまま延々と一律の自粛を続ければ社会生活や経済活動が成り立たなくなる。
不安をこれ以上増幅しないためにも、政府は自粛要請など対策の効果をきちんと検証し、正確な情報提供と分かりやすい説明に努めなければならない。
どんな場合に自粛を求めるのか、一定の指針を示す必要があるのではないか。感染拡大を防ぎながら、スポーツなどのイベントを安心して開催できる道筋を探るべきだ。
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